ブラシスタジオのApple Pencilは、スタイラスペンの筆圧や傾きに応じて、ブラシサイズや不透明度などに変化を与えます。
タブ名は [Apple Pencil] となっていますが、Adonit・Pogo Connect・Wacom製のスタイラスペンも使用することができます。
これらをのスタイラスペンを使用する場合は、レンチアイコンの「アクション」⇒「環境設定」と進み、[他社製スタイラスを接続] してください。
※Apple Pencilは、すぐに使い始めることができます。接続する必要はありません。
また、Procreate5にあるデフォルトのブラシはすべて設定済です。筆圧や傾きの設定を変えたい場合は、この [Apple Pencil]で調整できます。
筆圧
- 「サイズ」(-100%~最大100%)⇒プラス方向で筆圧を掛けるとブラシサイズが大きくなります。マイナス方向は、筆圧を掛けるとブラシサイズが小さくなります。
- 「不透明度」(なし~最大100%)⇒筆圧が弱い時、スライダーを上げるほど、描画色が薄くなります。
- 「フロー」(-100%~最大100%)⇒プラス方向で、筆圧が弱い場合に描画色が薄く、マイナス方向は筆圧を強くすると描画色が薄くなります。
不透明度とフローの違い
不透明度とフローは、どちらも描画色を薄くしますが、不透明度を下げると全体的に薄く、ペイントのムラはありません。
フローは、ペイントの量を下げるもので、筆圧よって“かすれ感”がでてきます。(Photoshopの流量と同等の効果)
円ブラシの様な平らなテクスチャーでは、濃度が変わるだけで分かりにくいですが、平ブラシのように凸凹のテクスチャーでは、その効果が表れます。
- 「滲み」(なし~最大100%)⇒筆圧を強くした時、スライダーを上げるほど、ブラシのエッジに水を含んだような滲みを表現します。
- 「スムーズ」(なし~最大100%)⇒スライダーを上げるほど、筆圧による変化がスムーズになります。「サイズ」「不透明度」「フロー」を最大に設定しているブラシには、極端な変化を防ぐ有効なパラメターです。ほとんどのブラシは(なし)に設定していますが、あなたに合った感覚で調整しみてください。
- 「反応時間」(なし~最大100%)⇒筆圧による変化をApple Pencilが応答する速さを調整します。人の感覚は様々です。応答が遅いと感じるブラシにはスライダーを上げましょう。
チルト(傾き)
チルトは、Apple Pencilを傾けることでブラシサイズや不透明度を変化させます。特に鉛筆画のような質感を出すスケッチブラシには有効です。
チルトグラフは、傾ける角度を視覚的に設定できます。ここで設定した角度がトリガーポイントとなります。
つまり傾きは、筆圧のように徐々に変化していくのではなく、設定した角度以下になった時にスライダーで調整した値に変化します。
- 「不透明度」(なし~最大100%)⇒Apple Pencilを傾けた時に不透明度が変化します。スライダーを上げるほど描画色は薄くなります。
- 「グラデーション」(なし~最大100%)⇒Apple Pencilを傾けた時の明暗のコントラストを調整します。スライダーを上げるほど、コントラストが強くなります。こちらは、「不透明度」と一緒に調整することで、より顕著に表れます。
- 「滲み」(なし~最大100%)⇒Apple Pencilを傾けた時にブラシエッジの滲みを調整します。スライダーを上げるほど滲みが強く出ます。
- 「サイズ」(なし~最大100%)⇒Apple Pencilを傾けた時にブラシサイズが変化します。スライダーを上げるほど、サイズは大きくなります。
- 「サイズ圧縮」(ON/OFF)⇒ONにすると、ブラシのテクスチャがブラシサイズとともに大きくなるのを防ぎます。
ブラシスタジオの設定⑧:ダイナミクス前 次ブラシスタジオの設定⑩:プロパティ