ダイナミクスは「標準モード」の他「グレーズ」や「ウェットミックス」のモードで、色を重ねる、ぼかす、薄めるといったブラシの質感を変えることができます。
ブラシの設定パネルは、Procreate 5より「ブラシスタジオ」に変わりました。ダイナミクスの設定は、標準・グレーズ・ウェットミックスと個別に項目が分かれています。
- 標準モード⇒ブラシスタジオの設定⑧:ダイナミクス
- グレーズ⇒ブラシスタジオの設定⑤:レンダリング
- ウェットミックス⇒ブラシスタジオの設定⑥:ウェットミックス
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標準
標準モードで表示されるパラメータは、ブレンドに関する設定以外にブラシサイズ・不透明度に変化を与えます。
また、ここで設定した内容は「グレーズ」「ウェットミックス」の2つのモードにもリンクしています。
調整できる内容は以下のとおりです。
不透明度のダイナミクス
- 速度:-100%~最大⇒ストロークの速度によって、不透明度が変化します。
- ジッター:なし~最大⇒ストロークの速度によって不透明度がランダムに変化します。
サイズダイナミクス
- 速度:-100%~最大⇒ストロークの速度によって、ブラシサイズが変化します。
- ジッター:なし~最大⇒ストロークの速度によって、ブラシサイズがランダムに変化します。
尚、これらの調整はどのブラシも変化が微妙です。効果あると感じるブラシに適用してください。
グレーズ
グレーズを使用するとグレインの効果が薄まり、透明感のある質感になります。
特に水彩ブラシのようなグレインが粗い素材のブラシに効果的で、色を薄く均一に重ねることができます。
- 重ねる:ON/OFF⇒ONにするとシェイプを重ねて描画するため、下のフローが最大だと透明感がなくなり、標準モードに近い質感に戻る傾向があります。
- フロー:なし~最大⇒シェイプの輪郭をぼかすパラメータですが、不透明度の調整と考えるといいでしょう。
ウェットミックス
ウェットミックスは、水彩画や油絵ような絵の具を水で溶かし、混ぜ合わせるような描画ができるパラメータです。
主に水彩ブラシ、油彩ブラシに効果的です。
- 希釈度:なし~最大⇒水分の量を表現するパラメータ。数値が高いほど、色を水で薄めた質感になる。
- 充電する:オフ~最大⇒絵の具の量を調整するパラメータ。数値が高いほど、色が濃くなる。
- 描き始めの筆圧:なし~最大⇒描き始めの筆圧を調整するパラメータ。数値が高いほど、筆圧の影響が強くなり、ペンを早く動かすと「かすれ」た描画ができる(油彩ブラシ)
- カラープル:なし~最大⇒色を伸ばす強さを調整するパラメータ。数値が高いほど、描画色が伸びやすくなる。
- グレード:-100%~スムーズ⇒描画色の滑らかさを調整するパラメータ。数値が高いほど 滑らかになり、低いとかすれ気味になります。
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