こんにちは!楽じい(“@rakujii7“)です。
「パースがわかる本」の最後には、「傾きがある屋根を描くには?」という1つのチャレンジ課題があります。
著者は、”自分で試行錯誤して得た技術は、教えられた知識より財産になることが多い”として、読者に遺題を残しました。
この本の締めくくりとして、私もこのチャレンジ課題に挑戦します。
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使用するのは、iosアプリ「Procreate」←いつものヤツ(^^♪
Procreateの遠近法ガイドを使って、傾きのある屋根を描きます。
屋根の傾きを付ける消失点の位置
著者は、1っのヒントを与えています。
それは、”第3と第4の消失点を用いる透視技法で描ける”ということ。
各章を読み、実践すると第3の消失点の位置は解る。
しかし、第4の消失点の位置は悩みました。
試行錯誤した結果、解ったんですが・・・
前置きが長い!早く教えろ!
はい!教えます。
屋根の傾きを付ける消失点の位置は?ズバリここ
あっ!その前に・・・
2つの消失点で直方体を描いた時、仮に右を第1消失点。左を第2消失点とした場合。
第1消失点に向かうラインに、傾きを付ける場合は・・・
単に、左右対称の傾きにするには、四角形の対角線の交点から垂直に伸ばしたライン。
このライン上で、交点を結ぶと左右同じ角度の傾きができます。
つまり、屋根の頂点。
この方法でも屋根の傾きは描けます。
ですが、今回は「第3と第4の消失点を用いる透視技法」と言うことなんで、消失点を決めて描きます。
この傾いたラインの消失点はどこに位置するかと言うと・・・
第1消失点から垂直に伸ばしたラインです。
左右同じ角度に傾ける場合は、第1消失点と第3消失点。第1消失点と第4消失点の長さは等しくなる。
同じ様に、第2消失点に向かうラインの消失点はここ↓↓↓↓↓
第2消失点から垂直に伸ばしたラインです。
どちらもこのライン上で、傾く角度が決められます。
言うまでもなく、第1、第2消失点から離れると急傾斜。近いとなだらかな傾斜が描けるということです。
すべての傾斜角度を合わせるには、第3から第5。第4から第6へ平行移動でOK!
このように第3と第4の消失点を決めておくと、この後で「傾きに沿った屋根」を描くのが楽になります。
屋根を描く
それでは、屋根を描いていきます。
今までの説明は、屋根の傾きの付け方。
まだ屋根じゃありません。
日本家屋には、深い軒先や螻羽(けらば)といった出っ張りがあり、破風板という厚みがあります。
それを描かないと屋根にはなりません。
はじめに、第3と第4の消失点を決めておく理由はここ・・・
屋根の出っ張りや厚みが描きやすくなります。
出っ張りの描き方
出っ張りの描き方を、はじめに平面図で説明します。
これは、建物を真上から見た図。灰色に塗った部分が建物です。
四角形の中央で割ったラインが、三角形の頂点。(屋根の頂点)
まず、
- 中央のラインを延長
- 中央で分かれた、それぞれの四角形の対角線を延長
- 延長したライン上に任意で決めた場所(広げたい幅)から遠近アシストを有効にして広げます。
ガイドラインに沿った図で見ると下図のようになります。
「Procreate」の遠近アシストは、垂直の線と平行線。そしてガイドラインを描いてくれます。
つまり、第3と第4の消失点に沿って屋根が広がっていくということ。
建物より、出っ張った屋根はこうなる↓↓↓↓↓
屋根の厚みを描く
次に、屋根の厚みを描きます。
下図のように、それぞれの角を垂直線と第3、4の消失点に向かう方向に、線を延長する。
遠近アシストを有効にして、任意で決めた場所から厚みを描きます。
切妻屋根の形が完成しました。↓↓↓↓↓
描き方がわかると非常に簡単!私の「試行錯誤して得た技術」が、1っ増えました(笑)
次回は、階段を描く方法。これも消失点の位置が解れば、簡単に描けます。