こんにちは!楽じい(“@rakujii7“)です。
2015年にiPad Pro 12.9インチモデルとApple Pencilの登場で、デジタルクリエイター以外の私たちにも気楽にペンタブレットで絵を描ける環境ができました。
アナログと違ってデジタルのいい所は、修正が楽にできる。また何度でもできる所でしょうか。
「いや、アナログだって修正できるやないか!」なんて言われそうですが、初心者は、なえるんですよね!下手すぎて・・・紙もグチャグチャになるし
デジタルの場合は、実にシンプルに修正できるので、最後まで作品を完成させる意欲が持続します。
スポンサーリンク
今日は、わたしが愛用しているお絵描きアプリ「Procreate」の機能を使った描き方の一例を紹介します。
とりあえずProcreateはインストールした!・・・「でも何をどう使うの?」と言った超初心者向けの内容となっております(笑)」
アートワークのサイズを決める
まず、Procreateの右上の+のボタンをタップしてアートワークのサイズを決めます。
アートワークというのは、アナログで言う紙のこと。
このサイズを決めます。いろんなサイズがありますが、今日はスクリーンサイズを選びます。
特にここは問題ないかと・・・好きなサイズを決めてください。
人物の顔を模写する。
今日は、人の顔を模写してみました。
模写に似た技法にトレースがありますが、今日はそれはしません。
写真を横に並べて、同じように描いてみる練習です。
模写が絵の上達に有効な練習方法かどうかはここでは論じません。
絵を描き始めた初心者に大事なことは、自分のレベル以上に完成させること。満足することが大事です。
今日のモデルはこの人↓↓↓↓↓
「この人誰?」と思われた方のために、先に答えておきます。
この人は、HNKの連ドラ「ひよっこ」のヒロイン、役名は矢田部みねこさんです。
連ドラファンの私にとっては、今注目の女優さんです。
似てねぇよ~!という突っこみはご遠慮ください。自己満なんで・・・
人の顔を模写する1番のおもしろさは、たった数ミリのペンの入れ方で表情が変わる所です。
眼・鼻・口とパーツはすべて同じなのに、この世に全く同じ顔の人っていないんですよね!そっくりさんはいても・・・
人間以外の動物は、見分けがつかないほど似ているのに、人の顔は全て違う。そこがおもしろい。
同じように描いたつもりでも「何か変!いや違う!」の連続でなかなか完成しないのが変態的におもしろいです。
機能その1.カラーピッカーで色を決める。
さて、絵を描く前に今日使用する色を選んでおきましょう。
Procreateの機能その1、カラーピッカーです。アナログと一緒で、先に絵具の色を決めます。
右上のカラーアイコンをタップするとカラーピッカーが表示されます。
パレット右側の「>」記号で新規パレットが作成できるので、ここに今日使う色をあらかじめ作っておきます。
今日使う色は、灰色(#808080)を基準に明暗をつけていくグリザイユ画法という技法。
カラーパレットの3本バーの一番下。中央に位置する灰色(#808080)を基準に左右に振って、色を選択します。
白黒で下絵を描いて、その後描画モードの「オーバーレイ」で着色するという方法です。
詳しくは、こちら↓↓↓↓↓
機能その2.ブラシツールで顔の輪郭を塗る。
さてさて、ここから実際に絵を描きます。
iPadのSplit Viewを開いてモデルとなる写真とProcreateを並べます。
12.9インチの大画面なら余裕で作業できるのがいいですね。
Procreateの機能その2。いきなりですが、ブラシツールで輪郭を塗ります。使用するのは円マーカー。
ブラシツールは、筆の形をしたアイコンをタップすると表示されるので、その中から円マーカーを選びます。
色は、はじめに作っておいた灰色(#808080)がベースとなる色です。
線画は描きません。・・・てか綺麗に描けません。なのでここではカット・・・Procreateの機能を使えば、あとで修正できますから(笑)
他にも使うブラシは、髪の毛と肌を塗るブラシの2つ。
- ラフスキンは、シャイプが「soft」。グレインが「Orange Peal」
- 髪の毛は、シェイプが「Short Hair」。グレインが「Blank」
機能その3.レイヤーを分けてパーツを描く。
次にレイヤーを分けて、人の顔のパーツである眼・鼻・口を描きます。
レイヤーを分けて描く理由は、後から使用する変形ツール(移動・拡大・縮小)で顔を整えていくためです。
どんなに絵を描くことが苦手だと言ってもこのレベルなら描けますよね!子どもの頃一度は描きませんでした?
輪郭を描いて、それから眼・鼻・口・・・はい!お母さんの顔のできあがり!なんて・・・
はじめは、このレベルからのスタートでOKです。
変形ツールの詳しい使い方はこちら↓↓↓↓↓
機能その4.スポイトを活用して色を塗る。
レイヤーを小分けにして描いたパーツを、ひとつひとつ丁寧に模写していきます。
写真全体を模写できるようになるのが理想ですが、はじめは眼なら眼、鼻なら鼻と小さなパーツから練習するのがいいと思う。
色の塗り方は、写真の暗い所、明るい所をよく見て塗り分けます。
鼻の場合だと鼻先が明るく、ベース色の灰色に馴染むようにだんだんと暗くしていく感じ・・・
一度塗った色をスポイトで取得して、カラーパレットで調整(3本バーの一番下)すると明暗が付けやすいです。
はじめてでも、やってみると形になってくるから不思議です。
間違えたり、「う~ん!ちょっと違うな~」と思った時は、次の機能を使えばワンタッチで元に戻せるので、何回でもやり直しができます。根気は必要ですが・・・
スポイトについては、こちらに書いてます。↓↓↓↓↓
機能その5. 間違えた時はワンタッチで元に戻す。
アナログとデジタルの最大の違いは、この間違えた時はワンタッチで元に戻せるところです。
Procreateの場合は、2本指でタップすると一瞬で元に戻せます。
2本指で画面をタップしたままにすると連続して元に戻すこともできます。
修正が実にシンプルにできるのはこう言うこと。
この機能があるから「作品を最後まで完成させよう!」と意欲が持続できるのです。
消しゴムツールで部分的に消してもいいのですが、元に戻して描き直す、また間違ったら元に戻す・・・この連続が練習になります。
機能その6. 変形ツールを使って位置を合わせる。
一通りパーツを描き終えたら、変形ツールを使って位置を合わせます。
変形ツールの使い方は、2本指で拡大と縮小。1本指で移動です。
これもまたデジタルの魅力ですね。紙に描いた絵はこんなことできません。あたりまえだけど・・・
レイヤーを分けて、パーツを描いたので移動・拡大・縮小が自由自在です。
ミリ単位で移動したい場合は、離れた場所からディスプレイ内をタップ。
アートワークを縮小して全体の表情を微調整できます。
機能その7.完成した絵は公開しよう!
完成した絵は、SNSなどに公開しましょう。誰かに「いいね!」なんてもらえると嬉しいしいですね。
またやる気になりますから・・・
Procreateは、「アートワークを共有」と「ビデオを書き出す」の2つの方法で公開できます。
アートワークを共有
アートワークの共有は、フォーマットを選択してから
FacebookやTwitterなどのSNSに公開してみましょう。
ビデオを書き出す
ビデオを書き出す場合は、絵を描く前に「タイムラプス録画」をONにしておきます。
デフォルトではONになっていますが、念のために確認することをお勧めします。
もしここにチェックが入っていないと録画されてないので・・・
タイムラプス録画は、描き始めから完成まですべてのストロークを記録してくれます。
細切れ描いても連続して記録されてるので、その日はProcreateを閉じても記録はちゃんと残っています。
完成した絵は、ビデオを書き出してチェックしてみましょう。
描き始めから完成まで悪戦苦闘した記録が録画でされています。見ていておもしろい・・・
今回の作業時間は、28時間44分でした。変態的にこだわってみたら、こんな時間になってしまった(笑)
今秋にも「Procreate4」として新しくリリースされ、また新機能が搭載されます。
どんどん多機能になっていくProcreateですが、今日は基本的な7っの機能を使った作画の一例を紹介しました。
この7っの機能だけでも充分デジタル画が楽しめます。
とにかく大事なのは、自分のレベル以上の作品を最後まで完成させること。そして満足すること。
それが明日へつながる・・・