こんにちは!楽じい(“@rakujii7“)です。
みなさんは、色弱とか色盲または色覚異常って言葉は聞いた事あると思います。
しかし、その意味を正確に答える人はほとんどいません。医学的にも解明されていないところも多い病気??な んです。
色弱には、先天性と後天性がありますが、ほとんどが、先天性(遺伝)によるもので、色弱の度合い(強・弱)があるとはいえ、 日本人男性の5%、女性の0.2%が色弱者だといわれています。
なんと20人に1人の割合です。結構多い数だと思いませんか?私もはじめ聞いたときビックリしました。 ちなみに、欧米では男性の8~10%、アフリカでは2~4%が色弱者だといわれています。
引用元Happy Colors
私も小学校の健康診断で「色弱」と判定されて、その事実を知ったのですが、一般色覚(正常)な人に説明することが難しい言葉なんです。
最近のメディアでは、差別的な表現だといって「色覚障害」って言葉を使っているけど、私から言わせればこれも間違い。
だって日常生活で困ることはほとんどありません。もっと体に障害を抱えながらも生きている人から比べると「色弱」なんて大したことはないのです。
なので障害という言い方は、間違いです。
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色覚検査が2003年より廃止されたことに疑問
以前は学校で当たり前に行われてきた色覚検査ですが、2003年から廃止になったんですね。これには驚いた。
廃止の理由は
- 「色覚障害の大半の児童は、学校生活において支障なく送れることが明らかになったこと」
- 「過去に 色覚異常に関する偏見が元で進学や職業選択に制限が加えられること」
- 「色弱は遺伝する」という理由から差別をされるなど
これらの意見から、2003年以降学校では、色覚検査が完全に廃止になった。
これっておかしくないですか?
子供の教育に対して全く配慮されていない。すべて大人の都合です。
大事なことは「色弱者」に対しての偏見や将来、進学や職業選択に制限が加えられるという事実から子供が将来受けるであろう差別を教育者も親御さん達も一緒になって考えるべきなのです。
色覚検査を行わないということは、「色弱」である児童を見逃してしまう可能性が大きくなってしまうのです。
なので小学校で行ってきた色覚検査は重大な意味を持つのです。
色覚検査を受けないと「本人も親も先生も」気づかない可能性がある
私も小学校の健康診断で「色弱」の事実を知ったと言いましたが、特にいじめを受けたとか差別的に扱われたっていう経験がないんですね。
言ってみれば「学校生活を支障なく送れた」ってことなんですけど、これは、色覚検査のおかげで先生はわたしを理解されていたということなんです。
黒板に赤色の文字で「ここは重要やぞ!」って書かれたら「先生!なに書いているか見えません!」って言うと黄色のチョークで書き直してくれたり、図工の時間だって、「個性的な色使いするなぁ!」なんて誉めてくれました。
「色弱」だということを理解されて私を教育されていたんだと思います。友達たちはかなりツッコミ入れていましたけど・・・
これも色覚検査があったからだと思います。色覚検査がなくなった今、当然、先生も理解されることもないでしょうし、親御さんだって子供が色覚に異常があると解らない可能性だって起きてきます。
本人も日常生活に支障があると感じないわけですから、「色弱」という事実を発見できないまま学校生活を送ることとなります。
色覚異常があっても多くの学生たちが、色覚検査を受ける機会がなく、自分でも色覚異常があることを気が付かずに学業を終えるケースが増えてくる可能性だって十分起きてきます。
現在もある就職差別
学校での色覚検査がなくなった今、企業は健康診断や適性検査の名を借りて、色覚異常者の発見を強化しているとも言われています。
主な就職先で制限を加えていると思われる企業は、
- 鉄道会社(電車の運転手)
- 航空会社(パイロット、整備士)
- 消防士
- 警察官
- 自衛官
- 入国警備官
- メディア関係等々・・・多数あります。
言ってみれば男子が憧れる「将来なりたい職業」の人気上位にランクされている企業です。
制限を加えているってことは、なれないという事なんです。
これスッゴク辛いことなんですね。
わたにも経験がありましたが、将来、希望を持って社会に繰り出そうって時に検査表が読めないだけで、夢が絶たれるんですから・・・
いくら努力しても無駄だったんだ!思ったときは、ほんとうにショックでした。
色覚検査は必ず受けましょう!
教育機関が「色弱」の可能性がある児童の学習指導・進路指導を放棄してしまった現在、子供を守ってあげるのは当然、親御さんたちです。
「両親とも正常だから、うちの子は大丈夫!」と思っていても母親が保因者である可能性だってあるのです。
私の場合は、祖父が色弱だったので、うちの母が保因者だったんですね。
なので私の娘が、男の子を出産すると「色弱」になる可能性が50%だと言われています。かなり高いですね。
色覚検査は子供の将来を左右する大切な検査です。特に私が言いたいのは、先ほど言った職業差別をうけること。
早期発見で、子供の将来を安全な方向へと導いてあげるのも親御さんの務めじゃないのかなぁって思っています。
色覚検査が受けられる眼科
色覚検査は、すべての眼科で対応しているわけではないので、事前に問い合わせる必要があります。
都内であれば「NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構」の お申込み・お問い合わせ に「色覚の相談窓口」が設置されています。
ここで色覚検査に対応している眼科やその他の質問などを受け付けてくれます。
色覚検査表
色覚検査表を集めてみました。企業の適正検査でも使用しているものです。
実は、この検査表が読めなくても「色覚異常」とは限りません。正確には異常の疑いがあるだけの簡易的な検査表なんです。
残念ながらが企業は、これで合否を決めているようです。
12と見えれば正解(誰でもみえる)
6が正解・・・先天赤緑異常のわたしには、見えません。
42が正解・・・うっすらと4が見えるだけ。
74が正解・・・わたしには、見えません。
読めないのが正解・・・わたしには、数字の2に読めます。
色覚検査が廃止になったと知って、この記事書いてみました。個人的には大変重要な検査だと思います。
色覚テスト 幼児用
まだ、文字や数字を覚えていない小さいお子さんはこちらの検査表を参考にしてください。
追記:2016年4月から色覚検査が再開しました。
小学校の健康診断で色覚検査が再開されました。
13年後に検査が再開された理由は、就職差別の問題です。
検査を受けず、色覚異常だと知らずに学業を終えた学生たちが受けた傷は大きものです。
もし13年前に色覚検査を受けていたら、進路変更ができたはず・・・悔やんでも悔やみきれません。
文部科学省が「13年前の判断は間違いだった」とわたしは解釈します。
参考記事はこちら