こんにちは!楽じい(“@rakujii7“)です。 今日は、光の3原色の話。
無数にある光の色のなかで、赤色(R)・緑色(G)・青色(B)を光の3原色と呼びます。(色の3原色とはちがうよ!)
色の3原色は、絵の具やインク等の色素系のこと。簡単に言えば赤、青、緑の絵の具を混ぜ合わせると黒っぽい色になるのに対して光だと白になります。
この光の3色(RGB)の組み合わせで、この世に存在するすべての色を作り出すことができるんです。
パソコンやスマホなどのディスプレイもこの3色で表示されているんですよ!
どうやって色をつくるのか?
RGBの明るさをそれぞれ少しずつ変化させることで、すべての色を作ることができます。
最もよく使われているのは、各色0~255の256段階で、R=255;G=255;B=0のように表現している10進数っていうやつ。
これは、R=255であれば、256分の1の光の強さを表しているということで、
赤(R)を最大の255、緑(G)も最大の255、青(B)を最小の0にすると黄色をつくることができます。
つまり3原色の赤と緑を混ぜると黄色になるってことです。
RGBのすべてを最大の255にすると白色になります。
この3色の混ぜ合せを表わす数量の組合せによって色を整理する方式をRGB方式と言います。
最も使われている色の表示方法なんです。
人の眼の構造
赤色・緑色・青色の3色で、すべての色を表現できるのは、人の眼の細胞のしくみがそのようになっているからなんです。
人の眼の網膜には、赤色・緑色・青色の3色の波長の光に共鳴してその光のエネルギーを吸収し興奮する細胞あります。
それらの細胞の先端は錐体状をしており、それぞれはL錐体(赤錐体)、M錐体(緑錐体)、S錐体(青錐体)と呼ばれています。
つまり、人はこの3つの視細胞で色々な色を色別しているんですね。
なので、この光の3原色(RGB方式)は、人の眼の構造によって確立したとも言えます。
なぜ色を間違えるのか?
色覚異常者(赤緑色覚異常)と呼ばれる人たちは、このL錐体(赤錐体)かM錐体(緑錐体)または両方が欠けているか、十分に機能していない人を言うのですが、
例えば、L錐体(赤錐体)が欠けているとしたらどのように見えるかって事なんですけど・・・
赤色は、
- R=255
- G=0
- B=0
で赤色をつくることができます。この場合、赤錐体が欠けているとしたらR=0。 つまりRGBのすべてが0になるんで、黒に見えるんです。
赤色と黒色を間違えるなんて、とても不思議に思われるでしょうが、実はこういうことなんですね。
同じように青と紫が間違えやすいっていうのも
紫色は
- R=196
- G=0
- B=204
で紫色がつくれます。
もしL錐体(赤錐体)が欠けていたら
- R=0
- G=0
- B=204
このように青(B)に最も近い色になるんです。 ごく一部の例ですが、わかってもらえるでしょうか。
「一部の錐体が欠けている」という最も稀なケースですが、色覚異常(赤緑色覚異常)を数値化して説明するのには分かりやすいんじゃないでしょうか。
色覚強度も数値化されると分かりやすい。
赤錐体が欠けている状態(R=0)は、稀なケースですが、色覚異常者の大半は、このL錐体(赤錐体)、M錐体(緑錐体)が充分に機能していない人なんですね。(わたしを含めて)
視力のように、0.1・0.2・0.3・・・・・・2.0と強弱を数値化されていれば、分かりやすいんですが、色覚にはありません。
なので、勝手に数値化して説明しています。
あなたの赤錐体の強度は、1・2・4・8・16・32・64・128・255と数値化されたとしたらわかりやすいですね。
例えば、「現在あなたの赤錐体の強度は50%の128です。」となると・・・
「わたしの赤色は、このように見えています。」と説明することができます。
薄暗い場所ではさらに間違いやすい。
先ほどの例で、わたしの赤色が通常R=128状態で見えていたとしたら、光の当たらない薄暗い場所では、さらに数値は下がってきます。 R=64とかR=32にも下がってしまうと・・・
だんだん黒色に近づいてきましたね。
正常とされる一般色覚者も光の当たらない場所では、同じようなことが起こりませんか?
色覚異常者は、さらに間違いやすくなるのです。
今日のプチ感
「なぜ色を間違えるのか?」をRGB方式を例にとって説明させてもらいました。3原色の一部が欠けていたら間違えるのも当然ですよね!