こんにちは!楽じい(“@rakujii7“)です。今日は、色弱の保因者について・・・
両親とも正常色覚なら特に問題のない話??・・・ですが、あなたの祖父母までさかのぼると話は別です。
色弱は遺伝性なので、遺伝する6パターンを書いてみました。
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色弱の保因者とは
人間は両親から性別を決める2本の性染色体を受け継ぎます。
それぞれX染色体とY染色体と呼ばれてますが、XとYを1本ずつ受け継げば男性。
Xが2本なら女性になります。
光の色を感知する錐体細胞に異常が生じる「色弱」は、このX染色体に含まれています。
X染色体を2本持つ女性は、1本のX染色体に色弱の遺伝子を含んでいても発症はしません。
男性はX染色体が1本なので、色弱の遺伝子を含んでいれば発症します。
つまり2本の内、1本だけに色弱の遺伝子を持っている女性のことを色弱の保因者と言います。
2本とも色弱の遺伝子(X染色体)を持っていれば色弱です。
遺伝のパターンは6つ。
①父親は正常色覚、母親も正常色覚であり保因者でない場合
子供は全て正常色覚。
両親とも色弱の遺伝子(X染色体)を持っていないので、生まれてくる子供は正常色覚です。
②父親が色弱、母親は正常色覚の場合
男児は全て正常色覚、 女児は全て保因者になる可能性が高い。
父親の持つ色弱の遺伝子(X染色体)は、女児が受け継ぐことになります。
③父親は正常色覚、母親が色弱の場合
男児は全て色弱、女児は全て色覚は正常だけど保因者になる可能性が高い。
母親の持つ2本のX染色体は、色弱の遺伝子を含んでいるので、男女児ともに受け継ぐことになります。
④父親は正常色覚、母親が保因者の場合
男児は50%の確率で色弱、女児は50%の確率で保因者(色覚は正常)。
母親が持つ2本のX染色体の内、1本が色弱の遺伝子を含んでいるので、男女児とも50%の確率で受け継ぎます。
⑤父親が色弱、母親が保因者(色覚は正常)の場合
男児、女児とも50%の確率で色弱、女児の50%は保因者(色覚は正常)。
例えば、女児2人を出産されたなら姉妹のどちらかが色弱でどちらかが保因者になる可能性が高いパターンです。
⑥父親、母親ともに色弱の場合
両親とも全てのX染色体が、色弱の遺伝子を含んでいるので、生まれてくる子供は色弱になる可能性がもっとも高くなります。
女性の10人1人が保因者
日本では、男性の20人1人が色弱。女性は500人に1人が色弱。
男性に比べると女性の発症率は低いのですが、保因者を含めると色弱は稀でないことがよくわかります。
ごく一般的な体質だと言っていいでしょう。
また遺伝のパターンを知ることで、生まれてくる子供の発症率を知ることもできます。
人類が子孫繫栄を願う限りは永遠に続く6パターンです。ぜひ覚えておいて欲しいです。