こんにちは!楽じい(“@rakujii7“)です。Character Animatorの歩行ビヘイビアーを使ってパペットを歩かせてみました。

今回は、歩行ビヘイビアーの設定で重要なフォルダーの階層構造を説明します。

また、制作過程で気づいた所も綴っているので、Character Animatorでパペットを歩かせてみたい方は参考にしてみてください。

では、早速!

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用意するパーツグループ

まず、パペットを歩かせる為には、今までの正面のパーツグループに加え、「右側面」「左側面」のグループが必要になります。

また、歩行ビヘイビアーを適用すると両方の手足が独立して動くので、各パーツはレイヤーを分けて描く必要もあります。

用意するパーツは、

  • 左右側面の頭と目・眉・口などのパーツグループ
  • 左右の腕
  • 左右の手をそれぞれ2種類(手の甲、手のひら)
  • 左右の足
  • 左右の靴
  • ウエスト

作業量は増えますが、片方のグループを作った後は、複製してから反転するなどしてパーツグループを増やせばいいでしょう。

他にも、左右斜めのビューを作成するとWebカメラに反応して、「首を振りながら歩く」といった動作も可能になります。

今回は作成していませんが、今後増やしていこうと思います。

制作する時の注意点

歩行ビヘイビアーは手足が同時に動くので、作成するパペットは垂直に描くのが理想です。

特に肩やピップのあたりが激しく動くので、手足の描き方は真っすぐに胴体に対してできるだけ細くするのがいいでしょう。

後で気づきましたが、テンプレートパペットもそのようなデザインになっているのが分かります。

また、接続部分の下層レイヤーは重なり合うように描くことで、パペットが千切れるようなこともありません。

女性のパペットなどはスカートで隠すのもいいアイデアだと思います。

制作する手順も、作りたいパペットの大きさを図形パーツなどで作成。その後、動きを確認してから図形に沿ってパペットを描く方が効率が良かったと感じました。

照れる楽じい

このようなことを感じたので、制作する時の注意点として先にお伝えしておきます。

ホルダーの階層構造

序文が長くなりましたが、ここからは歩行ビヘイビアーを適用する方法に移ります。

まずは、ホルダーの階層構造からです。

歩行ビヘイビアーでパペットを歩かすのも、このホルダーの階層構造が最も重要になります。

はじめに、今まで作成した正面のパペットは、そのままCharacter Animatorで有効なタグ名の「+正面」としてフォルダーにまとめます。

正面のグループは歩く動作とは関係ないので、そのままでOKです。

歩く動作と関係あるのは、今回作成した「+右側面」「+左側面」のグループになります。このグループは「+正面」の下に置きます。

それぞれ>Head>Bodyのグループが入ってますが、>Bodyが歩かす上で重要なフォルダーとなりますので、ここを説明します。

>Headグループのタグ付なのど設定方法は以前の記事を参考して頂ければいいかと思います。

Bodyグループの階層構造

+右側面のBodyグループで見ていきますが、>Bodyには左右の腕足とウエストをそれぞれグループとしてフォルダーに納めます。

フォルダーにする理由は、あとの歩行ビヘイビアーの設定でハンドルを追加するのでフォルダーにする必要があります。レイヤーのままだと適用できないので・・・

また、名前の前に+を付けるのも忘れないでください。ウエストは動かすグループじゃないので必要ありませんね。

階層は、パペットが右側面を向いているので、一番上は右腕、ウエストを挟んで右足のグループ・・・となっています。

このあたりはPhotoshopのレイヤー階層と同じです。つまりこの順番でないとパーツが隠れて見えません。

右腕のグループ

右腕のグループには、腕のレイヤーと手のレイヤーをまとめたフォルダーを用意しています。

この中のレイヤーは手の甲を表示します。右側面の右手は手の甲が見えるからです。

逆に、左手には手のひらを表示となります。

ウエストのグループ

次にウエストのグループですが、ここは「首」のレイヤーとウエストのフォルダーを設けてその中にウエストのレイヤーを入れています。

ちょっと変わった階層構造ですが、こうすることにより上手く動作したからです。

謝る楽じい

説明不足ですが、ハンドルが影響しているためだと思われます。

右足のグループ

右足のグループは、「右足」と「右の靴」を入れているだけの単純な構造です。

残りのグループと「+左側面」

このあとの画像は載せていませんが、左足・左腕のグループの構造は同じです。これまでの画像を見てください。

「+左側面」も左右の違いはありますが、階層構造は同じです。

左と右を間違わないように!

最後になりますが、重要なことを言います。

左と右を間違わないようにしてください!

今まで言った左右は、スクリーンを見たときの左右ではなく、パペット自身の左と右です。

反対に見てしまうとすべての設定が逆になってしまうので注意が必要です。

また、片方の側面を複製して反転するとレイヤー名も逆になるので、この場合レイヤー名を変えることをお忘れなく!

次の歩行ビヘイビアーの設定で、ハンドルを追加する時も非常に重要な要素なので、フォルダー名・階層構造は完璧にしてから望みましょう。

楽じい

・・・とは言っても歩行ビヘイビアーの設定は、特に難しいことではありません。次回は設定編です。では・・・

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