こんにちは!楽じい(“@rakujii7“)です。
今回は、Adobe社がリリースしているCharacter Animator/2Dキャラクターアニメというソフトを使ってみました。
このソフトは、IllustratorやPhotoshopで作成したキャラクターをリアルタイムで動かすことができます。
アニメーションというと難しそうですが、「パペット」と呼ばれるテンプレートを編集すると簡単に動かすことができます。
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アニメーションを作るのに必要なもの
アニメーションを作るには、Adobe Character Animator と以下の3っが必要となります。
- 画像編集ソフト(Photoshop、illustratorなど)
- Webカメラ
- マイク
キャラクターは、Webカメラに映る自分の動きに合わせて一緒に動いてくれます。
例えば、顔を傾けるとキャラクターも傾き、瞬きをすると同じように目を閉じてくれます。
また、口の動きはマイクで入力した発音に応じて口パクしてくれるといった非常に賢いソフトです。
作業の流れ
さて作業の流れですが、まずCharacter Animatorを起動すると下図のようなチュートリアルとテンプレートパペットが並んだ画面が現れます。
この中からパペットを選んで作業を進めて行くわけですが、はじめは簡単そうな「うつろな顔」を選んでみました。
パペットをクリックするとPhotoshopが立ち上がるので、そこで左右の目、眉、瞳などに分かれた顔のパーツレイヤーを編集して上書き保存。
保存した内容は、Character Animatorに反映されます。
Character Animatorで確認したあと、「編集」⇒「オリジナル編集」でPhotoshopに戻ることができます。
Photoshopと連携しているので、キャラクターの動きを確認しながら作業を進めると簡単にアニメーション化することができます。
各パーツの形、大きさを極端に変えなければ、Character Animator側の設定はそのままでOKです。
まずは、この方法でどんな動きをするのか確かめてみましょう。
パペットをダウンロードする
また「詳細を見る」をタップするとAdobe公式サイトからパペットをダウンロードしてCharacter Animatorで開くこともできます。
公式サイトにはパペットの他、口(mouth)だけのPSDテンプレートやCharacter Animatorのフォルダー構造になった空レイヤーなどもダウンロードすることができます。
ダウンロードの方法はこちら↓↓↓
パペットをクリックすると別画面に移動するので、上部メニューバーのダウンロードのアイコンをクリックすればOKです。
ダウンロードしたパペットをCharacter Animatorに読み込む場合は、「ファイル」⇒「読み込み」でプロジェクトパネルに読み込まれます。
読み込んだパペットを動かすには、パペットをタイムラインにドロップすればOKです。
あとはwebカメラに映る私の表情を読み取って、パペットが同じように動いてくれるんですね!凄い!
録画したアニメーションを背景透過で書き出す
Character Animatorでは作成したアニメーションを録画して書き出すこともできます。
ですが、当然キャラクターの背景は透過していないと他の動画編集ソフトでクリップとして使えないですよね!
実は苦戦したんですが、プレビュー画面の背景を格子柄にしても書き出した時はどの背景色も黒色になります。ポップアップの説明のように「色は無視」されるんですね。
ということで背景透過で書き出す場合は、「ファイル」⇒「書き出し」⇒「PNGシーケンスとWAV」となります。
書き出されたシーケンスファイルというのは、画像データが先頭から連続して記録されたファイルのようです。こんなやつ↓↓↓
パラパラ漫画のように000.pngから295pngの画像と音声データーが入っています。
この動画は、24fps(1秒間に24枚の画像)の12秒あるので画像は296枚。296÷12=24.6666667←だいたい合ってます。
めちゃ簡単に言ってますが、シーケンスファイルというのはこういうファイルです。
シーケンスファイルを読み込む
さて、今度はシーケンスファイルを読み込んで、クリップとして使う方法です。
他の動画編集ソフトに、この動くキャラクターを背景透過で追加したいのですが、これもシーケンスファイルが読み込めるソフトが必要のようですね。
ちなみに同じAdobe社のAfter Effectsなら簡単に読み込むことができました。
「ファイル」⇒「読み込み」⇒「ファイル…」から
シーケンスファイルの初めの連番000.pngだけを読み込むとあとの296.pngまで自動で読み込みました。
もちろんキャラクターも動いてます。
動画編集ソフトによって読み込み方法は様々ですが、Character Animatorで録画したキャラクターを背景透過で動かすにはこういった流れになります。
ほとんど私の備忘録となりましたが、最後にキャラクターを動かすレイヤー構造を理解しておきましょう。
レイヤー構造を理解する
Character Animatorでキャラクターを動かすには、Photoshopのレイヤー構造(フォルダー分け)が最も重要なんですね。
今回はパペットテンプレートで顔だけのアニメーションを作りましたが、独自のデザインにしたい場合はこのフォルダー分けを理解しておくと作業がしやすくなります。
つまり、マネすればいい!
フォルダー分け以外でもレイヤーの名前を変えてはいけません。
仮に名前を変えてもCharacter Animator側でタグ付けといった作業でキャラクターは動作するのですが、二度手間になるのでPhotoshopで正確な名前を付けるほうが賢明です。
できれば英字の方がいいと思います。
例えばPSDで書き出せるアプリでキャラクターを作成する場合は、日本語だとPhotoshopに読み込むと文字化けしたりします。←Procreateなど
なので英字で付けることをおすすめします。
名前を以下に記しておきました。参考まで・・・
キャラクターの名前
頭(Head)
- Left Eyebrow(左眼の眉)
- Right Eyebrow(右眼の眉)
- Left Eye(左目)
- Left Blink(左眼の瞬き)
- Left Pupil(左の瞳)
- Left Eyeball(左の眼球)
- Right Eye(右眼)
- Right Blink(右眼の瞬き)
- Right Pupil(右の瞳)
- Right Eyeball(右の眼球)
- 口(Mouth)
- Webカメラで分析
- Neutral(自然な口)
- Smile(笑顔の口)
- Surprised(驚いた口)
- マイク入力
- Ah
- D
- Ee
- F
- L
- M
- Oh
- R
- S
- Uh
- W-Oo
- Webカメラで分析
- Left Eye(左目)
- face background(顔)
次回は、Procreateで作成したキャラクターをCharacter Animatorで動かすまでの流れをアップします。では・・・