こんにちは!楽じい(“@rakujii7“)です。前回に続いて、Character Animatorでパペットを歩かせてみます。

今回は設定編ということで、歩行ビヘイビアーの適用とそれに伴うハンドルを追加します。

設定後、歩行動作を調整するパラメーターの内容も説明します。参考にしてください。

では!さっそく・・・

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歩行ビヘイビアーの適用

パペットに歩行ビヘイビアーを適用すると2本足で歩く人間、または他の動物の歩行サイクルを表示してくれます。

今回作成した右側面のパペットで言えば、右足が前後に揺れると連動して左腕が前後し、その反対のサイクルで左足・右腕が前後します。

つまり、歩行ビヘイビアーは、この動作を連続して表示してくれるので、パペットが歩いているように見えるってことです。

Character Animatorの歩行ビヘイビアーでパペットが歩く!

歩行ビヘイビアーを適用するフォルダー

歩行ビヘイビアーを適用するフォルダーは、最上階層部の名前を付けたフォルダーです。

この箇所だけでOKです。他はありません。

適用方法は、ビヘイビアー追加のアイコンから「歩行」を選択すると適用できます。

次に、適用すると右側のプロパティーパネルのビヘイビアーに「歩行」のパラメーターも追加されているので、その中の[開始]を即時から「左および右向き矢印キーの使用時」に変更します。

これで、キーボードの矢印キーで操作できるようになります。

「録画」モードで確認してみるとパペットが前後に揺れているのが分かります。

まだ、どこを動かせばいいのか分かっていないようですね。

これを教えてあげるのが、次のハンドルツールです。

腕・足にハンドルを追加する

歩行サイクルを表示するには、腕・足とに分けたフォルダーに追加します。

「+右側面」で説明します。

まず「リグ」モードに戻り、パペットパネルで「+右側面」のみを表示し、プロパティーパネルは「タグ」を表示します。

「+右側面」のフォルダーを選択すると、すでに「右側面のビュー」が関連付けられています。

こちらはCharacter Amimator指定の名前にしているの問題ありません。

下の>Headのタグ付けなどは、設定済みという前提で次の>Bodyからお話します。

>bodyフォルダーにハンドルを追加

  1. はじめに>bodyを選択して軸となるウエスト部分にハンドルを追加します。ハンドルを追加するのはハンドルツールです。
  2. 次に、ハンドルを追加するとプロパティーパネルは単体のタグパネルに変わります。表示される人形のウエスト部分をクリックしましょう。
  3. ウエスト部分は青色に変わり、ハンドルには「ウエスト」と表示されたらOKです。

ウエスト部分は体の軸となるのでハンドルは、首から垂直に下りた位置に追加します。

ここが極端にズレると肩や足の動作にも影響して、歩行する動作が歪んできます。人の骨格を意識して付けましょう。

腕・足のフォルダーにハンドルを追加

体の軸となるウエストを追加したあとは、>Bodyフォルダー内の 腕・足フォルダー にも同じ方法でハンドルを追加します。

また、ウエストのグループ内の「首」は指定されたレイヤー名にしてあるので、自動でタグが適用されています。動かす部分ではないのでハンドルを追加する必要はありません。

ハンドルを追加する数は、右の人形で表示している数を追加します。腕なら肩・ひじ・手首の3か所。足は、かかと・つま先を含めて5か所になります。

注意することは、左と右を間違わないようにすることですね。

前回の記事でも言いましたが、パペット自身の左右です。フォルダー名も >右腕のグループならパペットの右腕が指定されるようになっているハズ?です。

フォルダーの階層構造とフォルダー名が完璧に設定されていれば、歩行ビヘイビアーの適用は簡単な作業になります。

残りの左右の足グループと左腕グループも同じ方法でハンドルを追加します。

また「+左側面」も同じ方法です。すべて終われば歩行ビヘイビアーの適用は完了です。

「録画」モードで確認してみましょう。

  • 動作が激しくてパペットが歪んでいる。
  • 腕・肘の角度を変えたい。
  • 同じ位置でしか歩かない。
  • 歩幅を変えたい

・・・などの調整は次のパラメーターで調整することができます。

歩行動作を調整するパラメーター

歩行動作を調整する方法として、まず一番下の全体の動きをコントロールの「強さ」を調整してから個々のパラメーターを調整するといいでしょう。

数値は、作成するパペットによって違うので動きを見ながら調整してください。

「体の速度」を0%にすると、その場で足踏みをしている状態なので調整しやすいです。

パラメーターの内容は、以下に記しています。参考にしてください。

  • 開始」は「即時」だと歩きっぱなしになります。スクリーンから消えて戻ってこないので、「左および右向き矢印キーの使用時」で操作しましょう。
  • イージングを開始/停止」は、矢印キーを押した後に動作がフルスピードに達するまでの時間を変更します。走る動作には有効なパラメーターです。
  • スタイル」は、歩く動作をコントロールします。「歩く」は基本的な歩行で、あと「前かがみで」「誇らしげに」「意気揚々と」「こそこそと」「走る」といった動作を表現できます。私のお気に入りは「こそこそと」です。非常にコミカルな歩き方です。
  • 歩長」は、足と腕の動きの水平間隔をコントロールします。
  • ステップ速度」は、足の動きの速さをコントロールします。100%で、1 秒につき 2 歩進みます。マイナスすると、後ろ歩きになります。
  • ステップフェーズ」は、「ステップ速度」を 0%に設定した状態で、歩行サイクルで足が開始する位置をコントロールします。
  • 体の速度」は、スクリーン上で歩く速さをコントロールします。0%では、その場で足踏みをしている状態で動きません。背景が移動している動画に載せるときには便利でが、スクリーン上で歩かせたい場合は通常の速度で100%にします。
  • 腕の振り」は、足の動きの範囲に対する腕の振りの範囲の割合をコントロールします。
  • 腕の角度」は、0°では、腕がまっすぐ下に向きになります。
  • ひじの曲がり」は、0°で肘を真っすぐにして歩きます。
  • ヒップの揺れ
  • つま先の曲がり」は、かかとが地面から持ち上がる時のつま先の曲がりを調整します。0%で曲がりません。
  • 強さ」は、パペットの基本姿勢に対する歩行サイクルの全体的な動きをコントロールします。0%で動きません。
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