このページはデジタルイラストを始めたばかりの方に基本的なレイヤーの仕組み。またProcreateにおけるレイヤーパネルの基本操作を解説しています。
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レイヤーの仕組み
レイヤーとは、主にグラフィックソフトやProcreateのようなペイントソフトに搭載している機能の名称です。英語で「layer」層とか積み重ねるという意味。
ちょうどアニメの「セル画」のように、透明のシートに画像を描いたものだと考えればいいでしょう。
いくつかの層に分かれたレイヤーが重ねられ1枚の画像として表示されます。
レイヤーはすべてレイヤーパレットに保存されているので、個別に編集することができます。
重ねる順番が重要
例えば、上層に線画レイヤーを残し、下層にペイントしたレイヤーを重ねていく場合
仮に下層レイヤーを雑に塗っても上層の線画に隠れて見えません。
逆に上下入れ替わった場合は線画が隠れてしまいます。
つまりレイヤーは重なる順番が重要で、順番を違ってしまうと一枚の綺麗な画像として表示されません。
編集するレイヤーを選択
また、ペイントソフトを始めたばかりの頃に間違いやすいのが、編集したいレイヤーを選択していないことです。
はみ出して塗った下層レイヤーを編集するつもりが、選択していないと「消しゴムを使っても消えない…」ってことになります。
また上層の線画レイヤー選択している状態だと線画が消えてしまいます。
今、編集するレイヤーを選択しているか意識して作業を進めましょう。
ほんの一例を挙げましたが、レイヤーは正しい階層でパーツを分けて描画すると、複雑な作品を効率よく仕上げられるのが大きな特徴です。
Procreateにおけるレイヤーパネルの基本操作
レイヤーに描いた画像を編集する機能は様々ありますが、ここではレイヤーパネルの基本操作を解説します。
レイヤーの追加・並び替え
レイヤーの追加は、右上の＋をタップ。追加される場所は、選択中のレイヤーの上に追加されます。
レイヤーの並び替えは、ジェスチャーで行います。
並び替えたいレイヤーの上でタップしてホールド(少し待つ)→一度取り出してから指を上下にスライドさせて並び替えます。
レイヤーの「ロック」「複製」「削除」
レイヤーを左にスワイプするとメニューが表示されます。
レイヤーを複製したいなら「複製」削除したいなら「削除」をタップです。
レイヤーを編集できないようにするには「ロック」をタップします。
カギマークが表示されレイヤーにロックが掛かっていることを示し、ペイント・消しゴムなど描画ツール・変形ツール・調整ツールなどは使えなくなります。
線画など作品完成まで編集しないレイヤーにはロックを掛けておくと安心です。
また、ロックを解除したい場合は、もう一度左にスワイプするとメニューが表示されるので「ロック解除」をタップします。
レイヤーの表示・非表示と不透明度の調整
レイヤーの表示・非表示は右端のチェックを入れると表示。チェックを外すと非表示になります。
不透明度の調整は全部で3種類あります。
この内レイヤーパネルで調整できるのが2種類でもう1種類は画像調整ツールから行えます。
不透明度調整①：レイヤー設定から行う
レイヤーの右端に表示されている記号をタップ→レイヤー設定が開くので、不透明度の調整スライダーを操作します。
この方法はレイヤーパネルでキャンバスが隠れてしまいます。開かずに調整したい時は、以下の2つの方法で調整します。
不透明度調整②：ジェスチャーを使う
レイヤーパネルで行うもう一つの方法は、ジェスチャーを使います。
不透明度を調整したいレイヤーの上を2本指でタップ。
レイヤーパネルが非表示になり、画面上部に不透明度の変化を示す青いバーが出現します。
画面上のどこでもいいので、指を左右にスライドすると不透明度が変化し、調整することができます。
画像全体を見ながら調整できるのでこの方法がおすすめです。
不透明度調整③：画像調整ツールを使う
3っ目最後は、画像調整ツールを使います。
ツールバーの左サイド「調整」を選択→その中にある「不透明度」をタップします。
あとは不透明度調整②と同じ方法です。
パネルが消え、画面上部に青いバーが出現して、指を左右にスライドさせて不透明度を調整します。
複数のレイヤーを選択
Procreateでは複数のレイヤーを選択することができます。
始めに選択していた青色のレイヤーと一緒に編集したい時に使います。
選択したいレイヤーを右にスワイプ(1本指)→レイヤーが紫色に変わり選択されたこと示します。
複数選択したときに使用できるツールは
- 変形ツール（回転や拡大縮小、変形）
- 画像調整ツールの「ゆがみ」
変形ツールでは、画像の移動・拡大縮小・左右反転などの編集ができますが、複数選択していない状態で行うとレイヤー位置がずれるので注意してください。
必ずレイヤーが紫色なっているのを確認してから行いましょう。
変形ツール・ゆがみフィルターについては以下の記事を参照してください。
レイヤーのクループ化
この他、複数のレイヤーを選択後、そのままクループにまとめることができます。
レイヤー数が増えた時に管理しやすいので、覚えておくと便利ですね。
レイヤーをグループにする方法は以下に記事にまとめています。ご覧ください
