高槻市立歴史民俗資料館は、江戸時代に乾物や瀬戸物、米の商いをしていた商屋(笹井家)をそのまま残した建物です。
元の所在地は高槻町19-2(旧紺屋町)で、昭和57年に現在の城跡公園に移築復元されました。
館内には、当時の生活用具、農具・漁具などの民俗文化財を保存、展示しています。
なお、歴史民俗資料館は、「高槻市立しろあと歴史館」の分館にあたります。
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外観の特徴
館内の土間は、天井板が張られていない吹き抜け天井のため屋根裏の構造がよくわかります。
外観を特徴づけるのは、妻入り本瓦葺とそれを支える小屋組です。
小屋根は、市内に残る瓦屋根のなかで最も古い建築手法で大変貴重なもの。
高槻が城下町であったことは周知のことですが、その面影は年々失われてきております。
この旧笹井家住宅は、古い建築様式を伝える江戸時代中頃の貴重な町家建物で、昭和47年9月12日に高槻市文化財(建造物)第1号の指定を受けました。
その特徴は、妻入、本瓦葺、上屋の扠首(さす)構造と和小屋の併用などが見られ、古い民家の姿を残すとともに、京都・亀岡との地域的つながりをも示しているともいえます。
- 扠首(さす)……棟木を受けるため丸太を合掌に組んだもの。
この建物は、もともと紺屋町(現在の高槻町19-2)にありました。
笹井家は、安永年間に同地で干物屋を開業し、瀬戸物屋を経て、米屋として今日まで続いている商家です。
昭和57年6月14日に、現在の場所に復元し「歴史民俗資料館」として保存しています。
こちらは、店の間の展示風景です。
実際、畳の上に上がって観覧することができます。
居間から見える中庭。
生活用具など
当時の生活用具、農具・漁具などを展示。
入館料は無料です。城跡公園内にあるので気軽に入ることができます。
場所
- 所在地:高槻市城内町3番10号 城跡公園内
- TEL: 072-673-6446
- アクセス:阪急高槻市駅から徒歩約10分。駐車場はありません
- 開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時半まで)
- 休館日:月曜日・祝日の翌日・12月28日~1月3日