高槻市の南部(玉川2丁目)にある「玉川の里」は、もともと芥川と合流していた玉川の川沿いにあります。
古くから多くの和歌に詠まれた「歌枕の里」として知られ、山城・紀伊・近江・武蔵・陸奥と共に「摂津国三島の玉川」として全国6ヶ所の六玉川(むたまがわ)の一つに数えられています。
春分は、川沿いに続く並木道には桜の花。また出口付近ではチューリップなどで春を彩ります。
花の名勝としても知られる「玉川の里」は、5月下旬頃から6月にかけて、入口付近一帯に卯の花が咲き乱れ、「市民の花」としても親しまれています。
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卯の花が咲くのは5月下旬ですが、訪問したころは桜が綺麗に咲いていました。
松尾芭蕉の句碑「卯の花」
「玉川の里」は、平安期より和歌に歌われており、江戸期には俳句や川柳に詠まれました。
こちらは「うのはなや暗き柳のおよびごし」と刻まれた、俳人・松尾芭蕉の句碑。
芭蕉が故郷の伊賀上野(現伊賀市)から、大坂や京に頻繁に出入りしていた頃に詠んだ句です。
現在、「玉川の里」入口付近に建てられているこの句碑は、天保14年(1843)に刻まれた独特な字体が特徴。
「うのはな」は本市の史跡・玉川の里に群生しています。古来、玉川の里は、摂津の玉川として天下六玉川の一つに数えられ、卯の花や月の名勝として有名で、俳聖芭蕉翁はここを訪れて、次の句を残しています。「うのはなや暗き柳のおよびごし」
–高槻市、説明板より–
卯の花は5月下旬ごろ、まだ咲いていません。
桜の並木道
さて、ここからは桜の並木道です。
約1㎞続く桜のトンネルと所々玉川の水路沿いを歩ける小道があります。
途中、ベンチで休憩しながら往復2㎞のお花見散歩。ずっ~と桜・桜・桜・・・・
水路沿いの猫も桜の下で一休み
川の中には鯉がいっぱい!体長1mはありそうです。
黄金の鯉を見つけられたら幸せになれるとか・・・
目立つのですぐに見つかるでしょう!
水路沿いの桜は頭すれすれ
川辺まで垂れ下がる桜の枝。
場所は少ないですが、お弁当を広げるスペースもあります。
チューリップ畑
さて、桜の並木道に戻りましょう。
出口付近にはちょっとした広場があります。
そこにはチューリップ畑
色とりどりのチューリップと春の花
チューリップ畑のまわりは広々とした田園地帯
とても静かで心地よい場所です。
花と田園風景の中で、ゆっくりと時を過ごすのもよしです。
春の行楽の醍醐味。シートをひいて、家族でお弁当を食べる・・・なんていいですね。
ゆっくりした後はまた、桜のトンネルをくぐりましょう。
花の名勝「玉川の里」でした。特に混み合わない場所です。桜のあとは「卯の花」が楽しめます。
場所
- 住所:大阪府高槻市玉川2丁目
- アクセス:JR高槻駅南または阪急高槻市駅から市営バス「柱本団地」行き「唐崎西口」下車 徒歩8分
スーパーマルヤス玉川店のすぐ西側が「玉川の里」入口です。
駐車場
「玉川の里」専用の駐車場はありません。
ですが・・・
すぐ近くにコインパーキング「タイムズ駐車場」がありました。
駐車台数は37台。
ちなみに「スーパーマルヤス」で500円以上買い物をすると駐車料金は無料。
ここで、お弁当を買って花見に行きましょう・・・裏技!