高槻市の上宮天満宮(じょうぐう てんまんぐう)をご紹介します。今記事は2回目。
日本で2番目に古い天満宮は、ここ高槻市にある「上宮天満宮」です。
前回は、JR高槻駅から北へ境内入口に続く参道筋をご紹介しました。
上宮天満宮を語るのに参道筋の歴史は欠かません。
もう駅を降りた瞬間から歴史文化の栄えた街。それが高槻です。
さて、今回は上宮天満宮の境内下の参道入口から・・・
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境内下の参道入口は急な階段と坂
境内下と言うだけあっての参道入口は、目がくらむような急な石階段と坂。
これが上宮天満宮の入口です。
本殿にたどり着くには、この石階段とその後に続く坂道を上がって行かなければいけません。
距離にして、300mくらいです。
体力がない方。または時間のない方は、入口中央の拝殿でご参拝できます。
もちろん御利益があるので安心してください。
わらべうたの「通りゃんせ」じゃありませんけど、”ここはどこの細道じゃぁ♪天神さまの細道じゃぁ♪”ではなく
坂道じゃぁ!
「行きはしんどい、帰りは転がり落ちそうで怖い」坂道です。
しかし、近隣のお年寄りの方々は、この道の昇り降りを日課にしているんだとか・・・
私も頑張って昇っていきます。
ニの鳥居
石階段を上がると参道筋の「一の大鳥居」に続いてニの鳥居をくぐります。
鳥居をくぐるとそこは別世界。にぎやかな街中から一瞬にしてしずかな原始林が広がります。
高台から見下ろす参道は、かつて秀吉が天神の馬場(山崎合戦)で本陣を置いた場所。
きっとここで、采配をふるったに違いない。そんな歴史的ロマンも感じさせられます。
三柱山門
さて、次は坂道。ニの鳥居をくぐった後は坂道がつづきます。
実は、ここからが本番。下を見ると転がり落ちそうな急な坂道。
「帰りは怖い」坂道です。
上がりきると見えてきたのが「三柱山門」
ここが境内の入口です。
三柱山門をくぐると本殿までは平坦な参道です。
本殿までの距離は、約100m
境内案内図がありますが、まず”学問の神様”菅原道真公を祀る本殿へ向かいましょう。
本殿参拝所に到着しました。
学問の神様が祀られているだけあって、合格祈願の絵馬がたくさん掛けられています。
本殿拝所の両脇には狛犬が鎮座しています。
上宮型狛犬と呼ばれ、高槻市内最古といわれる狛犬です。
竹の本殿:日本初の竹造りの建築物
本殿の拝所も社殿も日本初の竹造りの建築物です。
世界初と言われる竹でつくられた本殿は、近年に建てれました。
敷地内の2ヘクタールの竹林から採取した竹でつくられています。
天正18年(1590年)に豊臣秀吉が建てた旧本殿は、明智光秀を討ち果たした山崎の合戦で、秀吉が勝利に感謝し建造しました。
ところが、平成8年11月7日に少年たちの放火で焼失しております。
なんとも残念な事件が過去に起きているんですね!
猫が守護神「守護天神」
本殿を参拝した後は、ちょっと廻り道・・・
本殿の奥には色々な神様が末社に鎮座されています。
四社神社(日吉社・金比羅社・稲荷社・荒神社)
他にも、厳島神社・春日社・ 皇大神社と、各種各地の神様が祀られています。
そして本殿の真裏には、猫が守護神の「守護天神」があります。
猫、犬、小鳥など、ペットとして人間に深く関わってきた小動物を守り、祀る神社として建立されました。
守護神の猫さまはこちら ↓↓↓↓↓
全国で猫が祀られている寺社は数ヵ所です。
上宮天満宮も知る人ぞ知る猫神社。秀吉も猫好きだったのかも・・・
上宮天満宮は、京都や大阪に来た際に気軽に立ち寄れる近さが魅力ですが、おごそかな気持ちでお参りしたいです。
整備清掃が行き届いた境内・社殿など、どれをとっても気持ち良く参拝が出来る清々しい神社です。
上宮天満宮(じょうぐう てんまんぐう)
所在地:大阪府高槻市天神町1-15-5
記事参考:上宮天満(外部リンク)