こんにちは!楽じい(“@rakujii7“)です。

前記事の「第29号・暮しの手帖」に続いて、今回は昭和33年の12月発行の「第47号・暮しの手帖」です。

この時の商品テストは「電気トースター」でした。

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NHKの連続ドラマ「とと姉ちゃん」では、「ちとせ製作所」の電気トースターが酷評されて、返品在庫の山・・・でしたね。

ちとせ製作所の田中社長は、「あなたの暮し社」に怒鳴り込むんですが、花山伊佐次から「文句を言う前に、自分が作った商品に責任を持て」と言われ、あっさりと追い返されていました。

まぁ、ドラマなんで脚色されているものの田中社長のモデルって誰なんでしょう? 気になりますね!

テストしたのは有名5社の製品

テストしたのは有名5社(サンヨー・東芝・日立・ナショナル・富士電機)の製品。

昭和33年頃はターンオーバー式というトースターが数多く出回っていた為、テストの対象にしました。

ターンオーバー式というのは、左右の扉を開いてパンを乗せ、扉を閉めると熱源に接して焼けるという、片面ずつパンを焼くトースターです。

パンが焼き上がると自動的に飛び出す「ポップアップ式」は、高価だったのでターンオーバー式が広く使われていたようです。

テスト内容は4項目・・・

  • パンが具合よく焼けるのか?
  • 壊れやすいかどうか?(1年はもってほしい)
  • 使いやすいかどうか?
  • 本体や付属品の材料にちゃんとしたものを使っているのか?

トースターは電気で働く道具だから、いい加減なものが使ってあると危険である。パンが焼けないで、家が焼けたり体が焼けたりということにでもなったら、これはシャレや笑い話ですまなくなる。

照れる楽じい

昭和30年代の家電って本当に粗悪品だったんですね!テスト項目のレベルが低くすぎます。

・・・で結果はどうだったんでしょう?

どのトースターもみんな焼きむらができる

有名5社すべてのメーカーは落第だったようです。

焼けたパンを見ると、真ん中がいちばん焦げて、上がほどほど。下は全く焼けてないなど

どのトースターもみんな焼きむらができるためテスト項目の1「パンが具合よく焼けるのか?」ではすべて不合格でした。

照れる楽じい

・・・て言うかこの時点でトースターとちゃうやん!

耐久力はナショナル以外、まず大丈夫

耐久力のテストは、「壊れやすいか?」また「1年もつかどうか?」のテストです。

4人家族が毎朝パンを食べるとしたら、1日8枚として365日分、計2920枚のパンを焼いても異常がないか?

当時の家電って1年使って壊れなければ、まず大丈夫という評価だったみたい。

さすが安物家電のメイド・イン・ジャパンです。

結果は、「耐久力はナショナル以外、まず大丈夫」ということでナショナルの電気トースターは、買って1年経たない内に壊れる製品だったようです。

  • 2日目、ナショナル1号 ツマミが壊れた・・・熱で溶けたしまった。
  • 10日目、ナショナル3号 ツマミが壊れた・・・1号と同じ、ツマミのポッチが熱で溶けて使用不能。
  • 38日目、ナショナル2号 ツマミがこわれた・・・原因は1,3号と同じ。

他社のトースターが故障しない内に、ナショナルのトースターは3台とも使い物にならなかった

他社との比較なんで、また新たにナショナルのトースター3台を購入したが、同じ原因で故障した。

1年どころか1ヶ月もしない内に、左右の扉を開けるツマミが使用不能で扉が開かない。

つまりパンが焼けないのです。

楽じい

ナショナル最悪!ちとせ製作所の田中社長って、あの「経営の神様」といわれた人がモデルなんですか?

取扱いは、決してらくとはいえない

現代では、パンをオーブントースターに入れて、ダイヤルで時間設定をするだけ・・・

チン♪っと音が鳴ったら、外はこんがりと中はフワフワの焼きたての食パンが出来上がるのがアタリマエですよね!

でも当時は・・・

  1. プラグを電源に差し込む(電源スイッチがない)
  2. 扉を開け、パンを入れて閉める。
  3. 片面がほどよく焼けたの確かめてから扉を開き、パンを裏返して扉を閉める。
  4. 裏面がほどよく焼けたら、扉を開きパンを取り出す。
  5. プラグを抜いて電源を切る。(電源スイッチがないから)

つまり家電製品なのに、電源スイッチがなくてプラグを抜き差しするのが面倒なんです。

外国製は、電源スイッチが付いているのがアタリマエ! 日本製には無かったんですね!

照れる楽じい

ここでも安物家電「メイド・イン・ジャパ~~ン」だ

大メーカーにあるまじきプラグやコード

最後の「本体や付属品の材料にちゃんとしたものを使っているのか?」という点では・・・

大メーカーにあるまじきプラグやコード」と大批判

いちばんひどかったのは富士である。端子ネジ7個のうち4個がJISにきめられたシンチュウ製でなく、鉄製だった。鉄は錆びやすく、錆びると電気抵抗がふえてプラグが熱を持って危険なのである。見たところシンチュウ色に塗ってあるものの鉄だったのである。

これって、洗濯機の公開テストでやってましたよね!

楽じい

もしかしてアカバネ電気って富士電機のこと?

綜合して、成績の比較的よかったのは東芝と日立

日用品のテスト報告(商品テスト)22回目の電気トースターの結果は、総合して、成績の比較的よかったのは東芝と日立でした。

比較的よかったのだが、あのレベルの低いテスト項目を完全にクリアした訳ではありません

なのでAAランクにあたる「おすすめします」と言える電気トースーターは「なし」

ナショナルはCランクの「おすすめできません」となっています。

当時の「暮しの手帖」の商品テストは、庶民の絶対的な支持を受けたんで、ナショナルは電気トースターの返品在庫の山・・・だったんだろうなぁ・・・なんてことを想像しちゃいます。

楽じい

やっぱ「ちとせ製作所」のモデルはマネシタ電機のことなのかなぁ~~???

ということで「とと姉ちゃん」に出てくる「ちとせ製作所」は松下電器。「アカバネ電気」は富士電機とわたしの中では解決しました(笑)

補足:テストの結果を真摯に受け止め製品の改善を図った

言うまでもなくここに出てきた有名5社は、テストの結果を真摯に受け止め製品の改善を図ってきました。

各社は、MADE IN JAPANが高品質であることを世界に知らしめたメーカーです。

このあたりは、日本人の努力って素晴らしいですね!

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