油絵って「絵を描いたあとの筆やパレットの掃除って大変じゃないの・・・?」と考えている方多いと思います。
最初、私もそう思っていました。水彩絵の具なら流水で洗いますが、油絵具は、ブラシクリーナーという石油系の洗浄油(揮発性油)を使います。
水彩絵の具のように水でジャバジャバ洗うイメージだと、大量のブラシクリーナーが必要でコストもかかるよな!・・・なんてね^^;
しかし、ご安心ください。油絵具の付いた筆も最終的には、石鹸と流水で洗います。
ブラシクリーナーの役割と筆の洗い方
ブラシクリーナーの役割は、油絵具に含まれる乾性油や樹脂溶液(接着剤の役割)と顔料を分離する為のもので、筆洗器の中で絵具を落とし切る必要はありません。
筆の洗い方
- まずは筆についた絵の具を可能な限り、古紙やティッシュで拭き取る。⇐おすすめはキッチンペーパー
- ブラシクリーナーが入った筆洗器(瓶)に筆を浸けて、またキッチンペーパーなどで拭き取る。これを数回繰り返す。
- さらに瓶の縁に筆をこすり付けて洗浄。キッチンペーパーに汚れがでなくなったら石鹸で洗っていきます。
- 石鹸を筆先につけ、手のひらでよく揉み、ぬるま湯で洗い流します。すでに筆についた油絵具は分離しているので石鹸できれいに落ちます。
- 洗い終えたら布などで水分をよく拭き取り、筆の形を整えて乾かします。
石鹸は白いものが良いでしょう。石鹸の色が濁らないようになれば、絵具が落ちたことが分かります。
そもそもブラシクリーナーで洗うだけでは完全に絵具は落ちません。なので石鹸を使って筆に残った油分を洗い流す必要があります。
ブラシクリーナーは、接着剤を剥がすだけ!あとは水でジャバジャバ洗えるんだ!
ブラシクリーナーの汚れが気になる方へ
上記の方法でもブラシクリーナーは汚れてきますが、汚れず使える方法があります。
ブラッシクリーナーに水を入れ、水と油の二層に分離させます。絵具の汚れは、水の層に分離沈殿するため、上層のクリーナー部分は汚されずに長く使えます。
水を入れなくても絵具は沈殿していきますが、水の層に沈殿した絵具は、多少揺らしても舞い上がりません。なので上層のクリーナー部分はいつもきれいと言うわけです。
汚れが気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
この時、鉄製の筆洗器だとサビの心配があるので、密閉できる蓋のついた瓶で代用するのが良いでしょう。また筆洗浄する際は、上層の瓶の縁を使います。
沈殿した絵具が溜まってきたら、上層部のクリーナーだけ、スポイトで吸い取って移し替えればOKです。
ちょっとした節約方法です。試してみてください。