油絵に使う画溶液

油絵を描いてみよう!と思い立って初めに悩んでしまった画溶液のこと。それなりに理解できたのでまとめてみました。

水彩画だと水で絵具の粘度を調整して描きますが、油彩画には画溶液(溶き油)が必要です。

画溶液には「固着力を高める、乾性油」「絵具のノビをよくする、揮発性油」「絵具の艶の調整に使う、樹脂溶液」このほか乾燥促進剤や描画用のニス、加筆用のニス、または作品の保護に使うニスなど、様々な画溶液があります。

画家さんは、これらの画溶液を自分好みに調合して使うわけですが、初心者には「いったいどれを使えばいいのか?」非常に悩むところです。・・・で、結論から先に言うと

  • 油絵初心者には、調合溶き油(ペインティングオイル)1本あればOK!
  • あと、オイルの濃度を調整するための揮発性油(テレピンorぺトロール)があればさらにOKです。
  • あっ!筆を洗うためのブラシクリーナーも必要です。

調合溶き油(ペインティングオイル)に入っている画溶液

調合溶き油には、基本素材である乾性油・揮発性油・樹脂溶液と助剤の乾燥促進剤などがバランス良く調合されています。

各社、「ペインティングオイル」の商品名で販売されていますが、若干違う商品名があるので【調合溶き油】と記載されたオイルを購入しましょう。

調合溶き油と記載

調合されている基本素材の役割を簡単に説明すると

  • 乾性油(リンシードオイル、ポピーオイル)
    顔料(色の粉)をキャンバスなどの支持体にくっ付ける接着剤の役割をします。チューブに入ってる油絵具は、顔料(色の粉)をこの乾性油で練られた状態で売られている為、オイルがなくても絵を描くことができます。
  • 揮発性油(テレピン、ぺトロール)
    水彩絵の具で言う水の役割をします。絵具をサラサラさせる効果があり、油絵具の乾燥と共に揮発してなくなります。
  • 樹脂溶液(ダンマルバニスなど)
    樹脂を使ったのり。こちらも接着剤の役割をしますが、絵具に光沢を与えます。

クサカベ絵具のペインティングオイル

油絵具の代表的なメーカー「クサカベ」では5種類のペインティングオイルが販売されています。その中で初心者におススメなのは「ネオペインティングオイル」と「ペインティングオイルクイックドライ」の2種類。

それぞれの違いは、粘度の強さと絵具の乾燥速度。あとは光沢です。

「ネオペインティングオイル」は、揮発性油の量が多めでサラッとしたオイル。さらに「テレピン」や「ペトロール」で薄めると、もっとサラサラして、筆運びが良く扱いやすいです。

「ペインティングオイルクイックドライ」は、粘度は強いですが、絵具の乾燥速度が早く1日で乾きます。通常、油絵具が乾くのに3,4日かかったりするので、待ってられない方は、このクイックドライがおすすめです。

わたしは現在、この「ネオペインティングオイル」と粘度が強い分「テレピン」で調整しながら描いてます。

照れる楽じい

光沢については、どちらも変わりがないように思う^^;

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